春のうた

偶然は残酷で
いつまでも見捨ててくれない
目を瞑っていたって
また同じ春が来る 

たとえば微睡んで乗り越した電車のなかで
いつもは通らない公園で

ただ君が笑うだけで 胸が苦しくて
季節性の病がずっと治らない
とうに慣れた傷が痛い

正しいとか君のためだって
強がりで誤魔化した
鎧みたいな氷は また溶け出して
心の場所を見つけてしまった

そして僕だけに また同じ春が来る

君が涙をこぼすのを
その横顔を見つめてた
あの日君を抱きしめていられたら

優しさだって言い聞かせて
一体何を守れたのだろう

ただ君が笑うだけで 胸が苦しくて
叶うはずのない祈りって
分かっていても
願わずにはいられない

ただ君が笑うだけで 胸が苦しくて
季節性の病がずっと治らない
とうに慣れた傷が痛い

変わらないものなどない
そう思って生きてきたのに
花言葉も鳥の声も
風の匂いも月の名前も

君が教えてくれたまま
また同じ春が来る

偶然は残酷で
いつまでも見捨ててくれない
目を瞑っていたって
また同じ春が来て

微風が頬を撫でた
ただ君のそばにいたい

vocal: Mai (Synthesizer V)
music & lyrics: Q’nel (@qneltkr)
illustration: 咲里キリコさま (@KiricoSkst)

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